Seraph ~ DARKNESS
ボーカルの深紅(みく)氏率いるダーク音楽ユニットによる2020年春M3配布の4曲入りEP
今まで一度も言及したことは無かったが実は何枚かCDを持っていて、フルアルバムの"生死輪廻"は何気に何度も聴いていたりする。そちらもその内レビューしようと思う。
DARKNESS
01 フィーネの柩
02 Sacrifice
03 Abyss
04 Reborn~少女の祈り~
今回の作品は3名のコンポーザーを招き、いずれもダークでメロディアスなシンフォニックロック、メタル曲を提供している。Tr1はPratanallisのHIDONE氏、Tr2はSymholicのPaspal氏、Tr3,4はサークルに毎回参加しているIrori氏によるが、いずれもキャリアのあるコンポーザーらしくメロディが良く、アレンジも洗練された完成度の高い曲だ。
ボーカルの深紅氏は少女性を帯びた高音と大人びた深みのある低音が魅力だが、単なるそれに囚われない様々な顔を見せており、成長を感じる。曲展開にコンポーザーの遊び心を感じる曲も安定して卒なく歌いこなしており、こちらもキャリアを感じる。
総じて聴き易く、安定したクオリティで新作を発表し続けているサークルであるが、今回も同人音楽界隈や彼女らを知る者には買って間違いは無く、知らない者にもまず安心して勧められる作品になっている。